天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 ゆるゆると白くもふもふの尾が揺れる。それを視線で追ったオーランドは、こわごわと近づいて来た。

「父上、すごいんだ! ここが、ものすごくもふもふ!」

 カークに手を取られ、オーランドもこわごわと触れる。そして、ほっと息をついた。

「本当に、ふわふわだ……」

 この家族、長毛の生き物には弱いらしい。

 

 こうして、エリアスという新しい仲間を得てミリエラの生活は少し変わった。

 エリアスが、マナの使い方を教えてくれるようになったのだ。毎日決まった時間に、ミリエラはエリアスを具現化させる。

 会話をするだけなら、精霊の世界にいても問題ないのだけれど、具現化してもらった方がやりやすいことはいろいろとあるのだ。

 エリアスの前足の間に入り込み、背中を彼の胸元に預けた体勢で、体内のマナを意図的に循環させる。エリアスの力を借りると、体内のマナの存在を察知しやすくなる。

 体内のマナは循環させれば循環させるほど増えるそうで、エリアスがいない時にもこっそり練習しているのは内緒の話だ。

 それから、カークにもマナの循環の練習に付き合ってもらうようになった。

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