天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 侯爵家の護衛騎士団には、若い人もいるけれど、彼らがこちらに来ることはめったにない。

 とはいえ、ミリエラとマウアー一家が本館に戻ってきた分、使用人の数も増やした方がよさそうだ。

「……それは追い追い考えるとして。ミリエラ、今日は、家庭教師はお休みの日だっただろう。仕事部屋に来るか?」

「仕事部屋?」

「そう、この間お茶を飲んだ部屋だ」

 先日招かれたあの部屋には、いろいろと面白そうなものが置かれていた。また、あの部屋に招いてもらえるならぜひ行きたいところだ。

 だが、そこに異を唱えた者がいた。カークである。

「ミリィだけじゃダメだ。俺も行く!」

 ミリエラを守るように、カークは前に立ちふさがった。

「ミリィが怪我をしたら困る。だから、俺も一緒に行く」

「カーク、ミリィ大丈夫だよ?」

「錬金術は危険がいっぱいだって父上が言ってた!」

 一流の錬金術師だという父と一緒に作業部屋に行くのに、何を心配する必要があるのだろうか。ミリエラが、カークをたしなめようとした時、オーランドが一歩、前に出た。

「カーク!」

「父上、ダメだ! 俺も一緒に行かないと!」

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