天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 朝は、いつも同じ時間にニコラに起こされ、食堂に行って朝食だ。ジェラルドとミリエラだけではなく、マウアー一家も加わる。

 午前中は、勉強時間にあてられた。家庭教師との勉強を終えたのち、勉強部屋に運ばれてくる昼食は、ニコラとカークの三人で。

 軽く昼寝をしたあとは、おやつを食べて自由時間。夕食もまた、マウアー一家と五人で食べる。

「使用人の手が足りませんね」

 本館に戻って三日目の朝、朝食の片づけをしながらそうぼやいたのはニコラだった。

「すまないね、ニコラ」

 ジェラルドは申し訳なさそうに、眉を下げる。

 顔立ちは整っているし、母と一緒に映っていた若い頃の記録画像も、なかなかの美形だと思うのだが、不幸を背負い込んでいたせいか、どうにもこうにも気弱な表情を見せることが多い。

「私のせいで、通いの者も来たがらないからね。もともと残っていた使用人は、父の代から私の面倒をみてくれていた者ばかりだし」

 マウアー一家の他、執事に、厨房の料理人、それから庭師と下働きのメイドの四人が住み込みだ。皆ものすごい年配だと思っていたら、祖父の代からの使用人なのだそうだ。

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