天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!
 ジェラルドを警戒していたカークの目は丸くなり、口はぽかんと開いていた。すごいすごいと言いながら、ジェラルドの差し出した魔石をぺたぺたと叩いている。

「侯爵様、これどうしたんだ? 侯爵様がやっつけたのか?」

「そうだったらいいんだけど、さすがに私はそこまで強くない。知り合いに譲ってもらったんだ」

「へぇ……! すっげぇな! これかっこいいな!」

 すっかりジェラルドとカークの話が弾み、ミリエラは取り残されてしまった。

(でも、いい兆候よね)

 つい先ほどまでジェラルドのことをあれだけ警戒していたカークが、あっという間に警戒心を解いてしまった。いい兆候だと思う。

 にこにこしながらその様子を眺めていたら、ジェラルドははっとした様子でこちらを振り返った。

「ああ、すまない。ミリエラ――今日は、君と一緒に、オルゴールを直そうと思うんだ」

「あのオルゴール?」

「そう。やっと、部品を用意することができたんだ。見てみるか?」

「うん!」

 娘のことも忘れていなかったようで一安心だ。

 ジェラルドはふたりのために椅子を用意してくれた。

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