あやかし戦記 見えない糸
「な、何だこれは!?」
鎖が体に巻き付き、身動きが取れなくなったツヤは地面に倒れる。ツヤは必死で鎖を千切ろうとするが、鎖はジャラジャラと音を立てるだけで全く外れない。
「すごいな、ツヤさんでも外れないぜ」
レオナードが縛られているツヤを見下ろし、嬉しそうに言う。ヴィンセントも「さすがギルベルトさんの発明品だな」と顎に手を当てる。イヅナも驚いていた。
「発明品?どういうことだ」
ツヤがもがきながら訊ねると、「俺が発明したんだよ、イヅナのためにね」と言いながらギルベルトが姿を見せる。その顔はうまくできたと満足そうだ。
エーデルシュタイン家に監視されているツヤは、ギルベルトの住む屋敷の敷地内にある別宅で暮らしている。そこで毒や麻酔の研究をしたり、イヅナたちに稽古をつけたりしているのだ。同じ敷地内に住むギルベルトはたまにツヤのいる別宅に顔を出している。
「ツヤさんでも逃げられないということは、たくさんの妖を捕らえられるってことですよね?」
鎖が体に巻き付き、身動きが取れなくなったツヤは地面に倒れる。ツヤは必死で鎖を千切ろうとするが、鎖はジャラジャラと音を立てるだけで全く外れない。
「すごいな、ツヤさんでも外れないぜ」
レオナードが縛られているツヤを見下ろし、嬉しそうに言う。ヴィンセントも「さすがギルベルトさんの発明品だな」と顎に手を当てる。イヅナも驚いていた。
「発明品?どういうことだ」
ツヤがもがきながら訊ねると、「俺が発明したんだよ、イヅナのためにね」と言いながらギルベルトが姿を見せる。その顔はうまくできたと満足そうだ。
エーデルシュタイン家に監視されているツヤは、ギルベルトの住む屋敷の敷地内にある別宅で暮らしている。そこで毒や麻酔の研究をしたり、イヅナたちに稽古をつけたりしているのだ。同じ敷地内に住むギルベルトはたまにツヤのいる別宅に顔を出している。
「ツヤさんでも逃げられないということは、たくさんの妖を捕らえられるってことですよね?」