惚れ薬を飲んだせっかち男爵はとにかく今すぐ結婚したい
長い沈黙の時が流れたが、彼女と2人なら気にならなかった。
むしろ、今この瞬間、この世界に2人だけしか存在しないのではと感じさせ、それも悪くないと思った。
もしもこの世界に俺とエリーゼしかいなければ、惚れ薬を使うことも無かっただろう・・・。
どうしても、彼女を他の誰かに渡したくはなかった。
少しだけ触れている肩の先から伝わる彼女の体温が心地良く、その存在を直に感じる事が出来てなんとも言えない幸福感に包まれた。
俺の体温もエリーゼに伝わっているだろうか・・・彼女も同じ気持ちでいてくれたら嬉しいと思った。
「ねえ、急がなくていいの?」
俺に気を利かせてか、彼女が声をかけてきた。
「ああ・・・ゆっくり休憩していこう」
何よりも、エリーゼと二人だけで過ごすこの時間が居心地が良かった。
そんな俺の言葉に、エリーゼは吹き出すように笑った。
「ふっふふ・・・あなたの口からゆっくりなんて言葉が出てくるなんてね・・・」
確かに、俺は周りの人間からはよくせっかちだの、待てない人間だの好き勝手言われているが・・・
「誤解があるようだが・・・俺は別に何もかもせっかちな訳じゃない。ただ無駄な時間が嫌いなだけなんだ・・・あと・・・待つのが苦手なくらいで・・・」
楽しみにしている事に対して・・・特にエリーゼに関しては、待てが出来ない。
エリーゼに会う口実にするために提案した刺繍の仕事に関してもそうだ。
まだ出来上がっていない事は分かっていても、つい顔が見たくて家に寄ってしまう。
それがエリーゼにとっては催促されている様に感じさせてしまったのは、いつも申し訳なく思っているが、少しでも2人で過ごす時間を作りたかった。
「エリーゼと2人で過ごす時間が、無駄な時間なはずないだろ」
俺の言葉に、エリーゼは少し驚いた様に目を見開いたかと思えば、何か考え込む様にその目を伏せた。
同い年の俺達は、8歳の時にあの村で出会った。
それから4年間を一緒に過ごしたが、12歳の時に俺は村を出て首都へ移り住んだ。
いつか結婚して首都に住みたいというエリーゼの願いを叶えるために・・・。
一日でも早く、彼女を迎えに行きたいがために、一刻も早く、少しの時間も無駄にしない様に、常に時間に追われるように動くその姿が、周囲にせっかちな男だと認識させたのだろう。
それも、全てはエリーゼと共に過ごす時間のために。
むしろ、今この瞬間、この世界に2人だけしか存在しないのではと感じさせ、それも悪くないと思った。
もしもこの世界に俺とエリーゼしかいなければ、惚れ薬を使うことも無かっただろう・・・。
どうしても、彼女を他の誰かに渡したくはなかった。
少しだけ触れている肩の先から伝わる彼女の体温が心地良く、その存在を直に感じる事が出来てなんとも言えない幸福感に包まれた。
俺の体温もエリーゼに伝わっているだろうか・・・彼女も同じ気持ちでいてくれたら嬉しいと思った。
「ねえ、急がなくていいの?」
俺に気を利かせてか、彼女が声をかけてきた。
「ああ・・・ゆっくり休憩していこう」
何よりも、エリーゼと二人だけで過ごすこの時間が居心地が良かった。
そんな俺の言葉に、エリーゼは吹き出すように笑った。
「ふっふふ・・・あなたの口からゆっくりなんて言葉が出てくるなんてね・・・」
確かに、俺は周りの人間からはよくせっかちだの、待てない人間だの好き勝手言われているが・・・
「誤解があるようだが・・・俺は別に何もかもせっかちな訳じゃない。ただ無駄な時間が嫌いなだけなんだ・・・あと・・・待つのが苦手なくらいで・・・」
楽しみにしている事に対して・・・特にエリーゼに関しては、待てが出来ない。
エリーゼに会う口実にするために提案した刺繍の仕事に関してもそうだ。
まだ出来上がっていない事は分かっていても、つい顔が見たくて家に寄ってしまう。
それがエリーゼにとっては催促されている様に感じさせてしまったのは、いつも申し訳なく思っているが、少しでも2人で過ごす時間を作りたかった。
「エリーゼと2人で過ごす時間が、無駄な時間なはずないだろ」
俺の言葉に、エリーゼは少し驚いた様に目を見開いたかと思えば、何か考え込む様にその目を伏せた。
同い年の俺達は、8歳の時にあの村で出会った。
それから4年間を一緒に過ごしたが、12歳の時に俺は村を出て首都へ移り住んだ。
いつか結婚して首都に住みたいというエリーゼの願いを叶えるために・・・。
一日でも早く、彼女を迎えに行きたいがために、一刻も早く、少しの時間も無駄にしない様に、常に時間に追われるように動くその姿が、周囲にせっかちな男だと認識させたのだろう。
それも、全てはエリーゼと共に過ごす時間のために。