優しく残忍な人。
「仕事中食べたいので

巾着にいれてください」

そう言われた。

「どうぞ」

私が渡そうとした瞬間、

「ここにいたんですか!

まだ見回り中ですよ!」

外からまた別の殿方が

やって来た。

「不逞浪士が

俺たちをつけています」

少し焦った様子で

その人は言った。
< 9 / 398 >

この作品をシェア

pagetop