酔いしれる情緒






「(そうしたところで何かが変わるわけでもないくせに)」





言われた通りに動いたって良いことはまるでなかった。



寧ろマイナスで、また、私の知らない事情に振り回されて終わり。




はっきりすることも無く


私だけをその場に放置して、


私だけがモヤモヤと気持ち悪いまま日々を過ごす羽目になるだけ。






「凛はまだ、知らなくていいことだから」





ああ、ほんと



────いつまで経っても先に進めない。





ずっと真剣な表情を浮かべていた春だけど、何も発しない私を見兼ねてはどこか無理矢理な感じで笑顔を浮かべていた。




私はその表情の変化を見ているだけで



心の底から込み上げてくる想いに脳内を揺らされながら、手に持つそれをクシャッと握り締める。





「……まだって、いつ」





零れ落ちるようにして呟いたその言葉。



知りたくなった。

一刻も早く。




このおかしな日常から抜け出してしまいたいって。





「曖昧に、しないで」





ずっと待ってるのに









「私は─────…春の、何?」








もう突き放されるのは懲り懲りだ。


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