無口な彼の妬かせ方





「今度、お祝いしないとね」



「そーだな」




目が合うと




「ん?」




優しく微笑んでくれて




私の翔に対する”好き”って思いが増していく。




「大好きだよ」



「……知ってる」




何度伝えても足りないくらい、




私は翔が大好きです。




「……俺も、大好きだよ」



「ふふっ。翔、照れてる~」



「…照れてねーよ」



「わっ!」




わしゃわしゃと髪の毛を乱されて




照れ隠しのようなその行動に自然と笑みがこぼれる。




「笑うなって」




その言葉と共に




私の手を緩く掴めば




また、目が合う。




握られた手は次第に下におろされて




それは何かの指示のように




「……………」




私はその指示に従い目を閉じた。

< 303 / 304 >

この作品をシェア

pagetop