無口な彼の妬かせ方
「熱、何度?」
心配してくれているのか、
私の額にあるこの手は、熱の温度を確認してくれているみたい。
「さっき測ったら、38度だった」
「38度……結構あるな」
翔の手がゆっくりと離れていく。
「でも、今はもうないかも」
さっきまで食欲がなかったものの、
翔が買ってきてくれたあのゼリーが、すごく食べたい。
「いや、あるな。」
私に背を向けた翔は、机の上に置いたビニール袋を探る。
「顔、真っ赤だし」
「えっ」
38度以上あるんじゃね?って、苦笑しながら呟いていた。