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ー***ー




「おい。起きろチビ。」

「………………」




左頬が痛いな~なんて思っていたら、やっぱりコイツか。スヤスヤと心地いい眠りについていたのに。




「目覚めに蒼空さんの顔とか最悪…」

「ヨダレ垂らしている奴を起こす方が悲惨だわ。」

「なっ…!!」




慌てて口元を拭く。
…これは恥ずかしい。




「………陽葵さんと心音さんは?」

「もう帰った。」




もうそんな時間か。外も真っ暗だし結構寝てたんだな…




「お前もここに泊まるんだろ?」

「陽葵さん達がそうしろって言うから泊まるの。」




決して蒼空さんが泊まるから私も泊まろうなんて考えてませんから。なんて伝わるような目つきで見てやれば、




「なんかムカつくな。」




逆に睨まれてパッと毛布で顔を隠した。




「…まあいい。ご飯用意できたからさっさと起きろよチビ。」

「最後余計。」

「そのまんまだろ」




フッと見下すように笑うとリビングの方に行ってしまった蒼空さん。…もう今すぐにでも帰りたいぐらいだ。ご飯用意してくれるなんて思ってなかったけど。




「ほら、食え。」

「ちょっとペットみたいな扱いしないでよバカ。」

「取り上げんぞ」

「スミマセンデシタ。」




チッと舌打ちをすればギロッと睨まれて、けれど何事もなかったかのように用意されたご飯を食べ始める私。


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