月夜に笑った悪魔 ハロウィン特別編
それからは……──
さっき私が暁にしたことと同じことをされた。
同じことだけど、返されたのはぜんぶ倍以上。
甘い熱に支配された体は、ぐったりした状態に。
「来年はもっとすごいいたずらするから覚悟しろよ、美鈴」
彼はそう言うと、置いてあった袋へと手を伸ばし。
マシュマロをひとつ口へと運ぶ。
「私だって……もっともっとすごいいたずら考えるから」
つぶやくように返して。
力を振り絞り、彼のシャツを引っ張って引き寄せ……とびっきり甘いキスをしたのだった。
Fin


