月夜に笑った悪魔 ハロウィン特別編
「……っ」
「次は俺の番な」
ゆっくり私の頭を畳につけると、彼は私に顔を近づけ……。
首元に顔を埋め、舌を這わせた。
「やぁ……っ」
ゾクゾクして、体の力が一気に抜ける。
その隙をついて彼はネクタイを手に取り。
胸元をおさえる私の手をとると器用に縛っていく。
抵抗しようとすれば首元を強く吸われ……。
力が入らずなにもできない。
多少ズルではあるけど、お菓子あげたのに……。
今日こそは私が攻める番だと思ったのに……!
今日もこうなってしまう。
「さっきの、ぜんぶ倍にして返すから」
今日も、にやりと笑った悪魔。