ときめき、デイドリーム



……ああ、バラしちゃったのかあ。

真生の、普段からは考えられないほどの慌てっぷりで、バレたくないことなんだろうなとは思っていたけど。


ちなみに、これにわたしがフォローできる部分はない。

あったとするならば。



「そして、私の家事の出来なさは友達が証明してくれます」

「はいっ!真生は驚くぐらい家事が下手です!この前の調理実習の時は先生に諦められてました!!」

「余計なことは言わないで……」



たぶん、親友にとって、バラされたくないことをバラしてしまったことだと思う。

実際、真生は千住くんにめちゃくちゃジト目を向けられて、真生はというと、冷や汗を垂らしながらそっぽを向いていた。


そして、あの真生が持ってきていた彩り豊かなお弁当が、千住くんの自作だったということも一緒に判明。


え……、まさかの見た目不良男子が、ただのオカンけ、ごほん。家事ができる手先器用系男子とは。


これにはわたしも、そして、千住くんの親友ポジである千井光流くんも驚いた。


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