ときめき、デイドリーム
「……なんか、今日で一年分の疲れが溜まった気がする」
「ご、ごめんね。ついついテンションが上がっちゃって……」
「や、凛琉を責めてるわけじゃなくて。服も去年の夏物は入らなくなってたから、買わなきゃなあと思ってたし。ただ、友達と出かけるのって初めてだから……」
両手にいっぱいの紙袋を持って、すでにくたくたの真生。
さ、さすがにわたしもやりすぎたなって反省してる。
でも、こんな風に友達と出かけるのがはじめてで、たのしくて、テンションの調節ができなくなってしまい……。
「ちょ、ちょっとどこかで休もうか。次行く場所はきめてあるから、そこに向かお」
「でも、凛琉は何も買ってないよ……?」
「わたしはいーの!真生に似合う服を調達したかっただけだから!」
……ほんとは、ちょっといいなって思ったものも、なくはなかったんだけど。
でも、真生の服選びに夢中ですっぽ抜けてた。