君のとなりで恋をします。【番外編】
彼の左腕を自分の方に引き寄せると、そのたくましい腕にギュッと自分の腕を絡めた。
「ねぇ、桜河。
帰ったらさ、この子の名前の候補リストもう一回見返さない?」
「いいけど…あの紙持って来てたのか?」
「もちろん!今もそのカバンに入ってる。」
彼の右手にさげられたカバンを指差すと、彼は「まじかよ」と呆れた顔で笑った。
B5サイズのルーズリーフに、桜河の丁寧な字で書かれたいくつもの名前。
パソコン入力でまとめた程綺麗では無いし、たくさん書き直したのか紙もヨレヨレだけど…
でも…その手書きの紙がなんだか嬉しくて、肌身離さず持ち歩いているのだ。
検診の待ち時間とか電車の中とか、暇さえあればその名前たちを眺めてたから、候補の名前全てが頭に入ってる。