初恋マリッジ~エリート外交官の旦那様と極上結婚生活~
「別に仲間はずれになんかしてないよね? 小夜子ちゃん?」
「う、うん」
真紀ちゃんに同意を求められてうなずいたものの、うるうると潤む瞳を見たら心が痛む。
「陽太君もオシャレしてくれたんだね。ありがとう。カッコいいよ」
今日は年に一度の誕生日。パーティーを楽しんでほしい一心で声をかける。
「本当?」
「うん」
「ありがとう。小夜子ちゃん」
今にも泣き出しそうだった陽太君の顔に笑顔が戻り、ホッと胸をなで下ろした。
そういえば、直君はどうしただろう。
真紀ちゃんと陽太君に声をかけられるまで、彼と話していたのを思い出し、急いで辺りを見回す。すると壁際で、お皿に盛りつけた料理を口に運ぶ直君の姿を見つけた。
今日のパーティーはビュッフェスタイル。テーブルにはシェフが腕によりをかけた料理がズラリと並んでいる。
おいしそうに料理を食べる直君の様子を見ていたら、お腹がグウと音を立てた。
パーティーが始まる前に、母親が作ったトマトときゅうりのサンドイッチを食べたけれど、シェフお手製の豪華な料理も食べてみたい。
そうだ。直君と話ながら一緒に食べよう。
いいことを思いついたとひとり微笑み、彼のもとに急ぐ。しかし、それも束の間、背後から母親に腕を掴まれてしまった。