キス魔な御曹司は親友の妹が欲しくて必死です
「茉緒」
声を掛けられ振り向くと智成がいた。
智成は今日もやっぱり、当たり前だけど、相変わらずかっこいい。
智成は蕩けるような目で私を見おろし、思わず見惚れてポッと頬が熱くなった。
「似合うじゃん茉緒」
「と、智成もね。ドレスありがと」
「ああ」
「おう智成。と、有川サン」
知り合いと話していたお兄ちゃんが智成と、後ろにいた綺麗な女性を見て挨拶した。
私も目を向けると一瞬訝し気にこちらを見た彼女が一歩前に出て挨拶する。
「こんばんは八坂さん。そちらのお連れの方は?」
「俺の妹の茉緒」
とりあえず会釈したけど、かわいらしいと言ったのがやけにとげとげしく聞こえたのは気のせいだろうか?
「まあ、妹さん? 初めまして、有川千穂と申します。私は風間さんの……」
「部下だ。有川、父上の有川社長と合流して挨拶回りに行くのだろう? 早く行った方がいい」
「あの、でも」
「俺は俺で挨拶したい人がいる。会場に入ったら別行動だと言っただろう」
智成は言葉を遮り戸惑う有川さんをやけに冷たくあしらい目も向けなかった。周りには冷気が漂っていてなんだか近寄りがたい雰囲気だ。
有川さんは諦めたようにそれでは、と離れて行った。
「よ、よかったの? なんか有川さん困ってたみたいだけど」
「いいんだ、ここまで付いてこられて俺の方が困ってるんだ」
私がおろおろと去っていく有川さんを見ながら言うと智成はふんと鼻を鳴らす。
お兄ちゃんは呆れたように苦笑いを零していた。
声を掛けられ振り向くと智成がいた。
智成は今日もやっぱり、当たり前だけど、相変わらずかっこいい。
智成は蕩けるような目で私を見おろし、思わず見惚れてポッと頬が熱くなった。
「似合うじゃん茉緒」
「と、智成もね。ドレスありがと」
「ああ」
「おう智成。と、有川サン」
知り合いと話していたお兄ちゃんが智成と、後ろにいた綺麗な女性を見て挨拶した。
私も目を向けると一瞬訝し気にこちらを見た彼女が一歩前に出て挨拶する。
「こんばんは八坂さん。そちらのお連れの方は?」
「俺の妹の茉緒」
とりあえず会釈したけど、かわいらしいと言ったのがやけにとげとげしく聞こえたのは気のせいだろうか?
「まあ、妹さん? 初めまして、有川千穂と申します。私は風間さんの……」
「部下だ。有川、父上の有川社長と合流して挨拶回りに行くのだろう? 早く行った方がいい」
「あの、でも」
「俺は俺で挨拶したい人がいる。会場に入ったら別行動だと言っただろう」
智成は言葉を遮り戸惑う有川さんをやけに冷たくあしらい目も向けなかった。周りには冷気が漂っていてなんだか近寄りがたい雰囲気だ。
有川さんは諦めたようにそれでは、と離れて行った。
「よ、よかったの? なんか有川さん困ってたみたいだけど」
「いいんだ、ここまで付いてこられて俺の方が困ってるんだ」
私がおろおろと去っていく有川さんを見ながら言うと智成はふんと鼻を鳴らす。
お兄ちゃんは呆れたように苦笑いを零していた。