ミルフィーユ王子はキュン死しそう
「桜牙、視力悪すぎじゃない?
眼科に行ったら?」
「はぁ?」
「うるるん以上にかわいい子は、
この世に存在しないからね」
「腐ってるのは、
テメーの目の方だろ! 雨璃!」
「……なっ」
「俺の璃奈が、世界一可愛いのは
この世の常識なんだよ!」
「悪いけど、僕のうるるんは、
世界レベルじゃ収まらない可愛さを
秘めているんだからね」
「根暗メイドは、
宇宙人と結婚してハッピーエンド。
それで良くね?」
「良くない!
僕の初恋がの相手が
得体のしれない物に奪われちゃうなんて」
「知~らね。
璃奈以外のことは、どうでもいいしさ。
俺は」
……
……
キミのことを、この場で解雇するよ。
今日のバイト代も、支払わないよ。
諦めのため息を吐いた、僕だけど……
悲しみの沼に蹴落とされた僕を、あざ笑い、
苦しみ沼の底まで、引きずり落とすことで、
あえて僕の心の傷を塞ごうとする桜牙は、
誤解されやすい優しさを持っているのも
事実。