ミルフィーユ王子はキュン死しそう
その後は
屋敷に戻って
朝ごはんを食べ
桜牙と車に乗り込み、学校へ。
「アメリ様、昨日はよく眠れました?」
運転手のダンディな佐々木さんが
ハンドルを左に切りながら聞いて来て。
後ろの席に座る僕が、
無難な答えを返そうとしたのに……
「こいつ、好きな女に声かける
シュミレーションしまくって、
一睡もできなかったんだってさ」
代わりに答えたのは、
僕の隣で長い足を組む
態度が大きすぎな桜牙。
「うるちゃんへの声掛けは、
成功したのですか?」
佐々木さんの言葉に
「僕は一言も、相手がうるるんだって
言ってないでしょ?」
と、慌て声を返すも
「バレバレだよな?」
「はい。バレバレですね」
桜牙の問いに
佐々木さんは、深い頷きを一つ。
「歩道を歩いているの、うるちゃんですね。
今日も、ゆっくり走りますね」
バックミラー越しに
僕にウインクまで追加した。