ミルフィーユ王子はキュン死しそう
この番犬くん。
ちょっとは親友の恋を応援しようとか、
思わないのかなぁ?
普通、自分のことを差し置いてでも、
協力するでしょ?
「ていうかさぁ、
歩きながら目をつぶってるって、
あのメイド、バカじゃね?」
「うるるんを、バカ呼ばわりしないで!
車が通る交差点では、
ちゃんと目を開けているし」
「器用っつうか、ただのアホっつうか」
「うるるんをディスるのも禁止!
メイドと学生の両立で、疲れているんだよ。
学校に行く時間くらい、
この車の中で休ませてあげたいよねぇ」
海より深い僕の心配。
そんな僕の気持ちなんてお構いなし。
桜牙が前髪をかき上げながらの
重いため息。
この魔王様は、髪をかき上げるだけで
ワイルドさ100倍増しの
色男になるんだから……ズルいよね。