ミルフィーユ王子はキュン死しそう
「でもこんな僕が、今朝、
うるるんをお茶に誘ったんだよ。
頑張ったよね? ねっ? ねっ?」
「ああ~。雨璃にしては上出来」
あれ?
珍しく、番犬に褒められている?
「俺だったら、逃げる女の腕を掴んで。
強引に抱きしめて。
俺の側にいろって、耳元で甘く囁くけど。
まっ、肝が米粒サイズの雨璃には無理か」
いや、やっぱディスられているし……
「俺様系の桜牙だから、成功するんでしょ?
僕がやったら『キモイ~』って
逃げられるよ」
「女子にキャーキャー言われまくってんのは、
俺より雨璃なんだからさ。
洗練された優雅王子様の仮面を剥いで、
ワイルドで勝負しろよ!」
「僕に、ワイルドさを求めちゃう?」
温厚。
平和主義。
争いごとが苦手。
そんな生ぬるい僕が
サバンナで生き抜けるなんて、
本気で思っていないよね?
ライオンと戦ったら
秒で噛みつかれて
肉をはぎ取られて
骨だけになること、間違いなしだよ。