ミルフィーユ王子はキュン死しそう


「まぁ、雨璃は正統派王子を貫くのが、
 一番、恋の成功率が上がりそうか」




子供の頃から、体と態度がデカい桜牙。



今も僕の隣に座って

長い腕と足を組んで

納得したように頷いている。




「でも……僕のせいだよね?」



「は?」



「うちでメイドとして働いているから、
 うるるんは疲れて、
 学校でも寝ているんでしょ?」



「俺と一緒で、金が欲しいんだろ? 
 あのメイドが好きでやってることなら、
 良くね?」



「でも……」



うるるんが見たくて

よく隣の教室を、

覗きに行っちゃうんだけど



疲れ果てた様に、学校で寝ているのは

事実で……



「やっぱり、放っておけないよ。
 体を壊さないか、心配だし!」



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