ミルフィーユ王子はキュン死しそう
信号が青になった。
僕は、うるるんに向かって歩き出だし、
制服姿の、たくさんの生徒とすれ違う。
「アメリ様だぁ。
おはようございます!」
みんなから挨拶をされているのに
笑顔すら返せないのは、
僕の瞳が、横断歩道を渡らずに立ち尽くす
うるるんだけを、映しているから。
ちゃんと聞かなきゃ。
結婚するって、ほんと?
その相手は、うるるんが
一生傍にいたいと思えるほど、
大好きな相手なの?
もし、うるるんの答えがNOなら……
結婚なんてしたくないと
思っているのなら……
どんな汚い手を使ってでも、
僕がその結婚を
握りつぶしてあげるからね。