政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
写真は一応渡されたが、見ていない。
だって、もし激しく私の好みから外れた人だったら見合いすらしたくなくなるかもしれないから、怖くて見られなかった。
「お待たせしました」
年配の男女と共に入ってきたのは、――イケメン、だった。
天井が低く感じられるほど背が高い。
ストレートの黒髪をラフに七三分け。
意志の強そうな細くて一直線の眉、切れ長な目。
鼻筋は通っていて、唇は薄く形がいい。
そんな美しい顔を黒メタルスクエアの眼鏡が、さらに彩っている。
不意に彼と目が合い、小さくくすりと笑われた。
じっと見つめていた自分に気づき、カッと頬に熱が走る。
……でも。
気づかれないように俯きがちで改めて彼の顔を見る。
なんか、既視感があるんだけど、どこかで会ったことあるのかな……?
「こんにちは、神鷹零士です」
にこやかに彼が挨拶してくれる。
それはとても優しそうで、彼が私の結婚相手でよかったと思った。
「はじめまして、鴇田清華です」
しかし、私が挨拶した途端、彼の表情が固まった。
「〝はじめまして〟」
すぐに気を取り直したのかまた笑顔になったけれど、それはさっきまでと違って酷く作り物めいている。
しかも〝はじめまして〟となぜかことさら強調された。
なにか気に障ることでもやったのかと考えるが、なにも思いつかない。
その後も零士さんは感情を隠すかのようにずっと作り笑顔だった。
そんなに私が気に入らないんだろうか。
だって、もし激しく私の好みから外れた人だったら見合いすらしたくなくなるかもしれないから、怖くて見られなかった。
「お待たせしました」
年配の男女と共に入ってきたのは、――イケメン、だった。
天井が低く感じられるほど背が高い。
ストレートの黒髪をラフに七三分け。
意志の強そうな細くて一直線の眉、切れ長な目。
鼻筋は通っていて、唇は薄く形がいい。
そんな美しい顔を黒メタルスクエアの眼鏡が、さらに彩っている。
不意に彼と目が合い、小さくくすりと笑われた。
じっと見つめていた自分に気づき、カッと頬に熱が走る。
……でも。
気づかれないように俯きがちで改めて彼の顔を見る。
なんか、既視感があるんだけど、どこかで会ったことあるのかな……?
「こんにちは、神鷹零士です」
にこやかに彼が挨拶してくれる。
それはとても優しそうで、彼が私の結婚相手でよかったと思った。
「はじめまして、鴇田清華です」
しかし、私が挨拶した途端、彼の表情が固まった。
「〝はじめまして〟」
すぐに気を取り直したのかまた笑顔になったけれど、それはさっきまでと違って酷く作り物めいている。
しかも〝はじめまして〟となぜかことさら強調された。
なにか気に障ることでもやったのかと考えるが、なにも思いつかない。
その後も零士さんは感情を隠すかのようにずっと作り笑顔だった。
そんなに私が気に入らないんだろうか。