政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
特に変なことを言ったりもしていないと思うし、理由がわからない。
ただ、結婚したあとも神鷹の奥様としての努めに支障をきたさない範囲でなら、好きにしていいと言われて安心した。
「両家の合意は取れましたので結婚は決定ですし、いつ籍を入れても問題はありません。
なので」
食事も終わり、そろそろおひらきかな、なんて思っていたら、零士さんが内ポケットから出した紙を広げてテーブルの上に置く。
それを見て思わず、彼とそれのあいだに視線を何往復かさせた。
今日はお見合いだと聞いていたのに、婚姻届が出てくるとは思わない。
「もう今日、提出してしまおうと思います」
私にペンを差し出しながら笑った彼の口もとから、キラリと眩しいばかりに白い歯がのぞく。
しかしそれは完全に胡散臭かった。
「清華さん、サインを」
それはすでに、私の記入欄以外埋めてあった。
保証人のひとりは父だ。
これで家での、父の様子に合点がいった。
初めからこれを知っていたからだ。
しばらく黙って婚姻届を見つめたあと、零士さんからペンを受け取ってサインした。
どのみち、私に拒否権はない。
零士さんは記入の終わった婚姻届を確認して満足げに頷き、また内ポケットにしまった。
「これを提出して我々は新婚旅行へ行ってまいります。
では」
「こちらこそふつつかな娘ですが、よろしくお願いいたします」
ただ、結婚したあとも神鷹の奥様としての努めに支障をきたさない範囲でなら、好きにしていいと言われて安心した。
「両家の合意は取れましたので結婚は決定ですし、いつ籍を入れても問題はありません。
なので」
食事も終わり、そろそろおひらきかな、なんて思っていたら、零士さんが内ポケットから出した紙を広げてテーブルの上に置く。
それを見て思わず、彼とそれのあいだに視線を何往復かさせた。
今日はお見合いだと聞いていたのに、婚姻届が出てくるとは思わない。
「もう今日、提出してしまおうと思います」
私にペンを差し出しながら笑った彼の口もとから、キラリと眩しいばかりに白い歯がのぞく。
しかしそれは完全に胡散臭かった。
「清華さん、サインを」
それはすでに、私の記入欄以外埋めてあった。
保証人のひとりは父だ。
これで家での、父の様子に合点がいった。
初めからこれを知っていたからだ。
しばらく黙って婚姻届を見つめたあと、零士さんからペンを受け取ってサインした。
どのみち、私に拒否権はない。
零士さんは記入の終わった婚姻届を確認して満足げに頷き、また内ポケットにしまった。
「これを提出して我々は新婚旅行へ行ってまいります。
では」
「こちらこそふつつかな娘ですが、よろしくお願いいたします」