政略結婚のはずですが?~極甘御曹司のマイフェアレディ計画~
「どうしたんだ?」
私が選んだ服を棚に戻し、彼は怪訝そうだ。
「いえ……」
もっと、上品なワンピースとか選んだ方がいいんだろうか。
なんて移動しかけたけれど。
「好きな服を買えばいいだろ。
服で人間の価値が変わるわけでもないんだし」
私が棚に戻したデニムパンツを手に取り、零士さんが押しつけてくる。
「そう、ですね。
そう、します」
緩みそうになる顔を見られないように服を選ぶフリをして彼に背を向ける。
好きな服を買えばいいなどと言ってくれるなんて思ってもいなかった。
彼はきっと、よき旦那様になるだろう。
買った服に着替えて店を出る。
ライトブルーのパンツにベージュのオフショルダーでバルーン袖のブラウス。
それにあわせてバッグとサンダルも買ってくれた。
着替えも、と思ったが、それは現地で買えばいいと言われた。
役所へ行って提出した書類は問題なく受理された。
これで私は零士さんと、夫婦になったというわけだ。
空港へ向かいながらふと思う。
今ってちょうど、パリ オートクチュール コレクションの時期だ。
もし行けたら……ってきっと無理だし、それに許可が出たとしても招待状がないから入れない。
空港に着いて、どこの航空会社の飛行機に乗るのかな、零士さんの会社『フージンエアライン』にヨーロッパ便はないはずだし、他社かな……。
私が選んだ服を棚に戻し、彼は怪訝そうだ。
「いえ……」
もっと、上品なワンピースとか選んだ方がいいんだろうか。
なんて移動しかけたけれど。
「好きな服を買えばいいだろ。
服で人間の価値が変わるわけでもないんだし」
私が棚に戻したデニムパンツを手に取り、零士さんが押しつけてくる。
「そう、ですね。
そう、します」
緩みそうになる顔を見られないように服を選ぶフリをして彼に背を向ける。
好きな服を買えばいいなどと言ってくれるなんて思ってもいなかった。
彼はきっと、よき旦那様になるだろう。
買った服に着替えて店を出る。
ライトブルーのパンツにベージュのオフショルダーでバルーン袖のブラウス。
それにあわせてバッグとサンダルも買ってくれた。
着替えも、と思ったが、それは現地で買えばいいと言われた。
役所へ行って提出した書類は問題なく受理された。
これで私は零士さんと、夫婦になったというわけだ。
空港へ向かいながらふと思う。
今ってちょうど、パリ オートクチュール コレクションの時期だ。
もし行けたら……ってきっと無理だし、それに許可が出たとしても招待状がないから入れない。
空港に着いて、どこの航空会社の飛行機に乗るのかな、零士さんの会社『フージンエアライン』にヨーロッパ便はないはずだし、他社かな……。