今さら好きだと言いだせない
前を歩く私にあっという間に追いついてきた芹沢くんが、会社の建物を出た瞬間、ギュッと力強く手をつないできた。
「えっ」
「会社の外だし、誰に見られても別にいいだろ?」
「……そうだね」
今の私たちは正真正銘の恋人同士なのだ。堂々としていればいい。
そう考えたら、重くのしかかっていたものが全て取れたように心が軽くなっていく。
「ずっと俺だけを見てろよ。よそ見なんかさせないけどな」
不意に立ち止まって視線を交わせば、色気のある彼の瞳が私を射貫いた。
「モテるのは私じゃなくて侑吾でしょ」
「は?」
「私は侑吾が好きだよ。本当に大好き」
絶対に言えないと思っていた言葉が、今はスラスラと自然に出てくるから不思議だ。
それがうれしくてほほ笑むと、彼は照れたのか一瞬視線をそらせた。
「南帆、愛してる」
幸せな言葉が聞けて、感動して胸がギュッと締めつけられた。
ふたりだけの世界に浸りながら熱いキスを交わす。
私たちはまだスタートしたばかりだけれど、これからもきっと甘い日々は続くだろう。
――― fin.
「えっ」
「会社の外だし、誰に見られても別にいいだろ?」
「……そうだね」
今の私たちは正真正銘の恋人同士なのだ。堂々としていればいい。
そう考えたら、重くのしかかっていたものが全て取れたように心が軽くなっていく。
「ずっと俺だけを見てろよ。よそ見なんかさせないけどな」
不意に立ち止まって視線を交わせば、色気のある彼の瞳が私を射貫いた。
「モテるのは私じゃなくて侑吾でしょ」
「は?」
「私は侑吾が好きだよ。本当に大好き」
絶対に言えないと思っていた言葉が、今はスラスラと自然に出てくるから不思議だ。
それがうれしくてほほ笑むと、彼は照れたのか一瞬視線をそらせた。
「南帆、愛してる」
幸せな言葉が聞けて、感動して胸がギュッと締めつけられた。
ふたりだけの世界に浸りながら熱いキスを交わす。
私たちはまだスタートしたばかりだけれど、これからもきっと甘い日々は続くだろう。
――― fin.


