今さら好きだと言いだせない
きっとひどい顔をしているだろうから、ついでに化粧直しをしようと考えていたところに、後ろから「南帆」と声がした。燈子が追いかけてきてくれたようだ。
「大丈夫? 泣きそうな顔してるよ?」
女性用トイレに入ったところで張り詰めていた気持ちがほどけて、私の瞳からポロポロと涙がこぼれ落ちた。
「南帆、どうしちゃったの……」
突然泣き出した私を目にし、燈子はビックリして自分のハンカチを差し出してくれた。
徳永さんやほかの人たちから直接なにか嫌な言葉を言われたわけでもないので、燈子からすれば意味不明の涙だろう。
「私……私ね、気づいたの」
「ん?」
「芹沢くんのことが……好きみたい」
どんな顔をしているのかと恐る恐る燈子の表情をうかがえば、ポカンと呆気にとられたあと、フフッと笑みをこぼした。
「偽装じゃなくて、本当に好きなの!」
「うん、わかってたよ」
「大丈夫? 泣きそうな顔してるよ?」
女性用トイレに入ったところで張り詰めていた気持ちがほどけて、私の瞳からポロポロと涙がこぼれ落ちた。
「南帆、どうしちゃったの……」
突然泣き出した私を目にし、燈子はビックリして自分のハンカチを差し出してくれた。
徳永さんやほかの人たちから直接なにか嫌な言葉を言われたわけでもないので、燈子からすれば意味不明の涙だろう。
「私……私ね、気づいたの」
「ん?」
「芹沢くんのことが……好きみたい」
どんな顔をしているのかと恐る恐る燈子の表情をうかがえば、ポカンと呆気にとられたあと、フフッと笑みをこぼした。
「偽装じゃなくて、本当に好きなの!」
「うん、わかってたよ」