今さら好きだと言いだせない
「とにかく、彼の様子を時々でいいから教えてほしいの。お願い!」
「……わかりました。その代わり、取り繕ってやさしい嘘をついたりしません。全部正直に伝えますけどいいですか?」
俺の言葉に、彼女は「ありがとう」と頭を下げた。
本当は気が進まない。なぜ俺が佐武さんに高木さんの様子を伝えなければいけないのか。
あんな男は放っておけばいい。さらに問題を起こして会社をクビになるなら、自業自得だろう。
だけど俺が佐武さんの頼みを聞くのは、彼女に対して不憫な気持ちがあるからだ。
このまま縁を切れと助言しても、きっかけを見失っている気がする。
今後どんなに浮気がバレたとしても、高木さんが改心するはずがない。いつまでも女たらしのままだ。
だからその現実を受け入れて、彼女には早く目を覚ましてもらいたい。固執するような良い男ではないし、男ならほかに星の数ほどいるのだから、別の人と幸せになってほしい。
そんなことがあり、俺は佐武さんと社内で会話をする機会が増えた。
もちろん、話は高木さんのことばかりだし、なにもなければ挨拶程度にしか言葉は交わさないが。
「……わかりました。その代わり、取り繕ってやさしい嘘をついたりしません。全部正直に伝えますけどいいですか?」
俺の言葉に、彼女は「ありがとう」と頭を下げた。
本当は気が進まない。なぜ俺が佐武さんに高木さんの様子を伝えなければいけないのか。
あんな男は放っておけばいい。さらに問題を起こして会社をクビになるなら、自業自得だろう。
だけど俺が佐武さんの頼みを聞くのは、彼女に対して不憫な気持ちがあるからだ。
このまま縁を切れと助言しても、きっかけを見失っている気がする。
今後どんなに浮気がバレたとしても、高木さんが改心するはずがない。いつまでも女たらしのままだ。
だからその現実を受け入れて、彼女には早く目を覚ましてもらいたい。固執するような良い男ではないし、男ならほかに星の数ほどいるのだから、別の人と幸せになってほしい。
そんなことがあり、俺は佐武さんと社内で会話をする機会が増えた。
もちろん、話は高木さんのことばかりだし、なにもなければ挨拶程度にしか言葉は交わさないが。