執事的な同居人
うわ…筋肉すげぇ…
なんて、その腕を横目でチラリと見てしまう。
筋トレとか、してるのかな。
「乾かさないんですか?」
その声に、ハッと我にかえる。
「か、乾かすよ!もちろん!!」
慌ててドライヤーを手に持って、乾かそうとしたときに、
ドンッ
後ろにいる颯太さんに腕が当たってしまう。
「あ、ごめん!」
振り向けば
「いえ、大丈夫ですよ?」
上半身裸で平然と歯ブラシを口にしながら立つ颯太さん。
「っーーーー!!!」
は、はだかっっ!!!
驚きのあまりに目が大きくなって、目線は自然と颯太さんのお腹付近に向く。
ぎゃぁぁぁあっと脳内は騒いでいるものの、
表情は平然を装った。