執事的な同居人
「颯太、さん!!
起きて!下さい!!」
グラリ、グラリ。
揺さぶってみれば
「…うん?…なに、紀恵さん……」
やっと目を覚ました。
「こんな所で寝てないで!
部屋で寝て!!」
「部屋、戻るのめんどくさいんです……」
なにその理由!?
部屋もう目の前でしょうが!!
子供かっとツッコミたいくらい、目をゴシゴシとこする颯太さん。
「いいから!立つ!ほら!!」
「んー…」
強引に立たせると、寝起きだからかふらついて歩く颯太さんをみて
しょうがないな。と言わんばかりに颯太さんの身体を支える。
「早く歩いて」
「ん……」
「ちょっ…とっ!?全体重…私に、あずけないで…よ!!」
「すみません…」
ズシッと私に降り注ぐ颯太さんの体重。