独占欲つよめ王子は、私だけをとくべつ甘く溺愛したい。
「わぁー……リア充ね。いいなぁ、私なんてまだ1回もデートできてないのよ」
「……リ、リア充?」
最近の言葉にうとい私だけれど、これはうらやましがられてるってことでいいのかな?
「どうせ俺ら近所なんだしさ。わざわざ人混みんとこ行く意味がわからん」
「もう!これだから、矢追くんみたいになれないんでしょ!」
カップルみたいなやりとりの亜莉朱ちゃんたちを笑顔で見つめていると、ふと俊の唇が近づいて耳打ちされる。
「よかったね。2人がくっついて」
「うんっ!」