廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
少し伸びた金髪がサラサラと零れ、真白な頬にふわりと落ちる。
美しい青い瞳が私を捉えると、心臓が一瞬、働くのをやめた。
気づくと、辺りの雰囲気も変わっていた。
女性の使者たちは一気に色めき立ち、男性の使者は羨望の眼差しでダリオンを見る。
しかし、当の本人はその雰囲気に対して舌打ちで返した。

「チッ!疎ましい。こちらを見るな」

捨て台詞を吐くと、ダリオンはひょいと私を抱き上げ、広間の隅へと移動した。

「私も、お前がいなくてつまらなかった」

「えっ!?」

今なんと?今なんと仰いましたか!
確か「つまらない」と聞こえましたけど、聞き違いではないですよね!
嬉し過ぎて感情の限界が突破した私は、真っ赤になって震えた。
しかし、続けてダリオンが言った言葉に、今度は頭の中に疑問符が舞った。

「お前のように教えがいのある優秀な生徒はどこにもいない」

「せ、生徒?」

「ああ!教えたことを吸収する力、そして応用力!どれをとっても素晴らしい。体力面も今から鍛え上げれば、かなりの腕前になるはずだ」

「ん?え?あ、あの、それって……」
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