廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
もしかしてダリオンは……私を軍人として鍛えあげるつもりなのでは!?
確かにダリオンの授業は楽しいし、軍略や兵法もためになると思う。
でも、八歳の女の子に将来軍人になれって……どうなの?

「いろいろ新しい兵法を考えついたのだ!それをお前に早く教えたい!」

表情筋が死んでいた大英雄の顔は、今、生き生きと輝いている。
それを見た途端、いろんなことがどうでも良くなった。
こんなに素敵なダリオンの表情(顔面)を、誰よりも間近で見られる幸せ。
これほどの幸せがあろうか……いや、ないっ!
良く考えてみると、軍人だったらずっとダリオンの側にいられるじゃない?
朝から晩までこの顔を拝めるのなら、軍人にでも将軍にでも、なってやろうじゃないの!
婚約者兼軍部の右腕。
大英雄の隣は誰にも渡さない、私のものよっ!

「新しい兵法、とても楽しみです!そのうち、私が強くなったら、ダリオン様とふたりで世界征服出来ちゃうかもしれませんね!」

心を決めた私は、冗談を交えつつ意気込んだ。
すると、次の瞬間、信じられないことが起こった。

「はははっ!世界征服か!いいな、そうしよう」

ダリオンが……笑った!?
軽い微笑みじゃない。
あのダニエル・ライトのように……いやそれ以上の魅力的な笑顔で。

ーー絶対に世界征服しよう。

私は輝く大英雄の隣で眩しく目を細め、高鳴る動悸で倒れそうになりながら、そう固く誓ったのである。


~Fin~
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