廃屋の捨てられ姫は、敵国のワケあり公爵家で予想外に愛されています
「ルキア様。僕は天才なんて呼ばれていますが、彼らの病気も治せない。でも、お芝居でなら笑顔が取り戻せるんです」
「セドリック様……」
切なく笑うセドリックを見て、胸が痛くなった。
彼のような優秀な人でも、自分の不甲斐なさにうちひしがれることがあるのだ。
「あの……次の人形劇にまた参加したいのですが、よろしいですか?私も患者さんたちの笑顔を取り戻すお手伝いがしたいです!」
「ええ、もちろんです、ルキア様!一緒にやりましょう!」
「それから、お人形がだいぶほつれてきているようなので、修繕したいのですけど」
私は手元の人形を掲げた。
お姫様の人形は、使い込まれ過ぎて、ドレスの色が変わってしまっていた。
こんな時、すごく頼りになるメイドさんを私は知っている!
「いいんですか!助かります!僕もローズさんも裁縫とかは出来なくて」
「すみませんねぇ。どうせ私は不器用ですよっ!」
ローズの切り返しに、私とセドリックは笑った。
すると、ルミナリエス療養所の窓から、ヒュウと風が吹き込んだ。
風は私の頬を撫で、療養所を駆け巡り笑い声を巻き込んで天へと舞い上がる。
……これ、一陣の風かしら?
エレナとの話を思い出した私は、肩を竦めて風の行方を見送った。
「セドリック様……」
切なく笑うセドリックを見て、胸が痛くなった。
彼のような優秀な人でも、自分の不甲斐なさにうちひしがれることがあるのだ。
「あの……次の人形劇にまた参加したいのですが、よろしいですか?私も患者さんたちの笑顔を取り戻すお手伝いがしたいです!」
「ええ、もちろんです、ルキア様!一緒にやりましょう!」
「それから、お人形がだいぶほつれてきているようなので、修繕したいのですけど」
私は手元の人形を掲げた。
お姫様の人形は、使い込まれ過ぎて、ドレスの色が変わってしまっていた。
こんな時、すごく頼りになるメイドさんを私は知っている!
「いいんですか!助かります!僕もローズさんも裁縫とかは出来なくて」
「すみませんねぇ。どうせ私は不器用ですよっ!」
ローズの切り返しに、私とセドリックは笑った。
すると、ルミナリエス療養所の窓から、ヒュウと風が吹き込んだ。
風は私の頬を撫で、療養所を駆け巡り笑い声を巻き込んで天へと舞い上がる。
……これ、一陣の風かしら?
エレナとの話を思い出した私は、肩を竦めて風の行方を見送った。