堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
「リガウン団長が、お前を芝居に誘いたいと言っていてな。それで、チケットを手配してくれたらしい」
 表情を変えずにダニエルは言う。

「これ。今、一番人気のあるお芝居ですね」
 封筒の中から出てきたチケット。残念ながら手紙はない。チケットが二枚。

「そうらしいな」

「楽しみです」
 エレオノーラは封筒を胸に抱えてそう言った。

「と、返事をしておけばいいな?」

「はい」
 エレオノーラのその返事に、ダニエルは満足そうに頷いた。

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