堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
「そうよね。せめて、結婚式だけは早めに挙げたいわよね。まあ、こうなることがわかっていたから、さっさと申請書だけ出したっていうのもあるけれど」
そこで、義母はちょっと温くなったお茶をすすった。
こうなったら、騎士団の総帥に直談判することも考えていた。だがエレオノーラが言うように、この新婚カップルは一月以上も会えていない。むしろ、あの息子が我慢できるとは思えない。
ゆっくりとカップを傾けながら、義母は考える。
婚約期間中も、数回程度しか会っていないはずだが、それでも十日くらいに一回の割合で会えていたはずだ。
何しろ、婚約申請書を提出してから百日後に結婚申請書を提出しているのだから。本人たちはそれには気付いていない。百日後に結婚する騎士かよ、と、義母は思っている。
再び、カップを傾けた義母が、温めのお茶に口をつけようとしたときに、廊下のほうが騒がしいことに気付いた。人の足音が聞こえてくる。しかも勢いよく。廊下は静かに歩きなさい、とその場にいたなら間違いなく注意しているだろう。
そこで、義母はちょっと温くなったお茶をすすった。
こうなったら、騎士団の総帥に直談判することも考えていた。だがエレオノーラが言うように、この新婚カップルは一月以上も会えていない。むしろ、あの息子が我慢できるとは思えない。
ゆっくりとカップを傾けながら、義母は考える。
婚約期間中も、数回程度しか会っていないはずだが、それでも十日くらいに一回の割合で会えていたはずだ。
何しろ、婚約申請書を提出してから百日後に結婚申請書を提出しているのだから。本人たちはそれには気付いていない。百日後に結婚する騎士かよ、と、義母は思っている。
再び、カップを傾けた義母が、温めのお茶に口をつけようとしたときに、廊下のほうが騒がしいことに気付いた。人の足音が聞こえてくる。しかも勢いよく。廊下は静かに歩きなさい、とその場にいたなら間違いなく注意しているだろう。