堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
 授業が終わると、それと同時にエレオノーラはキャシーから声をかけられた。
「エレンさん。今日は演劇部の見学に来てくれるのよね? クリスから聞いたわ」

 早い。情報の流れが早すぎる。第零騎士団でさえ、こんなに早く情報は流れない。むしろ統制されているところがあるから、かもしれないが。
 ドロシーは「いってらっしゃい」と手を振っている。

「あ、はい。よろしくお願いします」
 エレオノーラがペコリと頭を下げると。

「こちらの方こそ、よろしくね」
 キャシーが笑顔で答えてくれた。

 エレオノーラはキャシーと一緒に活動棟の演劇部の部室へと向かった。演劇部の部室は二つにわかれているようで、一つは物置で一つがセリフ合わせなどに使う部屋だった。あとは、講堂を借りて全体練習をしているらしい。

< 418 / 528 >

この作品をシェア

pagetop