堅物騎士団長から妻に娶りたいと迫られた変装令嬢は今日もその役を演じます
「えっと、ジェイミさん?」
「なんで、疑問形なのよ。そうよ、私の名前はジェイミよ」
「あ、はい。ジェイミさん。私がセリフ読みをすることで、ジェイミさんが納得するのであれば、喜んでそれをいたしますが」
「そう。だったらやってちょうだい。クリス、台本。次の卒業公演のやつ」
「はいはい。うちのお姫様は、本当に我儘だな」
クリスはクスッと笑った。つまり、これはいつものことなのだろう。
「はい、エレンさん。それでジェイミ。エレンさんにはどの役をやってもらうの?」
「そうね、私の相手役」
「てことは、男役じゃないか」
クリスは驚いて声をあげた。
「なんで、疑問形なのよ。そうよ、私の名前はジェイミよ」
「あ、はい。ジェイミさん。私がセリフ読みをすることで、ジェイミさんが納得するのであれば、喜んでそれをいたしますが」
「そう。だったらやってちょうだい。クリス、台本。次の卒業公演のやつ」
「はいはい。うちのお姫様は、本当に我儘だな」
クリスはクスッと笑った。つまり、これはいつものことなのだろう。
「はい、エレンさん。それでジェイミ。エレンさんにはどの役をやってもらうの?」
「そうね、私の相手役」
「てことは、男役じゃないか」
クリスは驚いて声をあげた。