溺愛結婚は突然に〜ホテル王から注がれる、溢れるほどの愛〜
そのまま今日一日過ごしてみてのホテルの感想を言い合っている間に私の肩の上に顎を乗せる優吾さん。
ふとした時にその息遣いが直接耳に届いて、思わず避けそうになる。
「……ん?どした?」
「いぇ……その、えっと……。優吾さんの色気がすごいなって……思って」
私は一体何を口走っているのだろうか。そう思った頃には時すでに遅く、優吾さんが私の首筋に顔を埋めてちゅ、と音を鳴らす。
「んっ……」
「俺にしてみれば、紅葉のその姿と声の方がよっぽど色気やばいけどね」
「っ……」
「ほら、このうなじとか?誘われてる気がする。やばい」
ツー……と、優吾さんの細長い指が私のうなじから背中にかけて降りていく。
触れるか触れないかの瀬戸際の感覚にぞわりとして、「ひっ……」と小さな悲鳴をあげる。
「ハッ……可愛いよ、紅葉」
私の顎を後ろに向けて、同時に力強く髪をかき上げて。私の唇に吸い付くようにキスをした。
その間も優吾さんの片手は私の身体をゆっくりとお湯の中で撫で回す。
お湯の熱さと優吾さんの愛撫でどんどん火照る身体。のぼせる前に優吾さんに連れられて上がると、バスローブを着させてくれた。
「自分でできるのに」
「いいから。俺がやりたいの」
そのまま視線が絡み合い、自然とキスを交わす。そのまま移動するもののベッドルームに行く時間も惜しいのか、優吾さんはリビングのソファに私を押し倒した。
せっかく着せてもらったバスローブは、その張本人に再び脱がされてしまう。
ゆっくりと、でも確かに押し寄せる刺激に顔を逸らして目を瞑っていると、「ダメ、ちゃんと俺のこと見て」とそれすらも許してくれない。