溺愛結婚は突然に〜ホテル王から注がれる、溢れるほどの愛〜
「……だって、私今絶対変な顔してるから……」
「全然。誰よりも可愛い。感じてる顔もっと見せて」
上から見下ろされて、たまらず私からキスを求める。
やっぱり恥ずかしい。声は抑えられないし、触れられる度にビクンと身体が跳ねてしまう。
何度経験しても自分が自分じゃなくなるような、そんな気がしてしまう。
優吾さんはそんな私の気持ちを全て見透かしているかのように、キスの合間に微笑みかけてくる。
その甘い笑顔が、私の身体の奥底をさらに熱くする。
「優吾さんっ……来て」
「急かさない。今日はゆっくり」
優吾さんの長い指が、秘部を何度も掻き回す。
快感を身体が覚えてしまったのか、それだけでは物足りずに自然と腰が浮く。
「すっげぇ……」
艶々に光っている指を見て嬉しそうに呟いた優吾さんは。その指をぺろりと舐めた。
「だ、だめです。そんな、汚いから……」
「汚くないよ。それに甘い」
「そんなわけっ……」
「ほら、黙って」
「ま、……ひぁっ……!?」
一瞬にして頭が真っ白になるような刺激が私を襲い、その待ち望んでいた快感にもう何も考えられなくなった。
夜も更ける頃、果てた優吾さんに抱きしめられるように眠りにつく。
余韻なのか、心臓だけはしばらく激しく音を奏でていた。