オトメは温和に愛されたい
「やだーっ! 無理、無理! 痛いってば! 温和っ、やめてっ!」
涙目になりながら持たれていない方の足をばたつかせたら、そんなつもりはないのに温和の手を思いっきり蹴っ飛ばしてしまった。
あっ!と思った時には後の祭り。
温和の手を離れて支えを失ったシャワーヘッドが、そこいら中に冷水を撒き散らしながら放物線を描くのがやけにスローモーションで見えて。
気がつけば、私も温和も水滴が滴るぐらいびしょ濡れになってしまっていた。
「――っ、冷たっ!!」
ヤバイ。これ、絶対怒られるやつ……。
傷を負った足は今洗ってもらった側だけじゃない。両足だからもう一方もあるというのに。絶対腹いせに今以上に酷くされる……。
「ごっ、ごめんなさっ」
慌てて謝ろうとしたら、ずぶ濡れの温和が私を下から睨み上げてきて。
髪の毛からポタポタと滴り落ちる水滴も、濡れたシャツが身体に張り付いていて、筋肉がくっきり見えてしまっているのも、すごくすごく妖艶で。
私は状況も忘れて思わずポーッと見入ってしまってから、数秒遅れてあまりに官能的なことに気が付いて、真っ赤になってしまう。
涙目になりながら持たれていない方の足をばたつかせたら、そんなつもりはないのに温和の手を思いっきり蹴っ飛ばしてしまった。
あっ!と思った時には後の祭り。
温和の手を離れて支えを失ったシャワーヘッドが、そこいら中に冷水を撒き散らしながら放物線を描くのがやけにスローモーションで見えて。
気がつけば、私も温和も水滴が滴るぐらいびしょ濡れになってしまっていた。
「――っ、冷たっ!!」
ヤバイ。これ、絶対怒られるやつ……。
傷を負った足は今洗ってもらった側だけじゃない。両足だからもう一方もあるというのに。絶対腹いせに今以上に酷くされる……。
「ごっ、ごめんなさっ」
慌てて謝ろうとしたら、ずぶ濡れの温和が私を下から睨み上げてきて。
髪の毛からポタポタと滴り落ちる水滴も、濡れたシャツが身体に張り付いていて、筋肉がくっきり見えてしまっているのも、すごくすごく妖艶で。
私は状況も忘れて思わずポーッと見入ってしまってから、数秒遅れてあまりに官能的なことに気が付いて、真っ赤になってしまう。