逆プロポーズした恋の顛末
「幸生、もうすぐママのお友だちが来るから、パパとお話するより先に、ごはん食べてね?」
「律こそ、のんびりしてる暇はないだろ? 俺たちは着替えるだけで、大した準備はいらないし」
「そうだけど、でも、」
「ママ、お友だちって、誰が来るの?」
「ジョージよ」
彼の本名は「シゲオ」だけれど、わたし自身、仕事では源氏名を名乗っていたし、本人が望む名前で呼ぶことに抵抗はない。
「じょーじ? どんなひと?」
「ママをキレイな花嫁さんにしてくれる人」
幸生は、わかったようなわからないような、微妙な表情をしている。
昨日、今日はわたしと尽の結婚式をするのだと説明したのだけれど、イマイチ理解できていないようだ。