ばぁか、
だって、私なんかよりもずっと泣き虫だったあなたも、いたずらをしてお母さんに叱られたあなたも、いじめっ子に取り囲まれて怯える幼なじみを助けに走ったあなたも、私しか知らないから。

あなたが誰よりも一番私を理解してくれていて、私が誰よりも一番あなたを理解している。

だから、ほんのちょっとでも、私を特別だと思ってくれていると心の何処かで期待してしまった。

あなたが私にとっての特別だから、余計に。

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