SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
二人で『麗宮』のランチコースを堪能して店の外に出た。

初夏の陽射しに思わず立ち眩みを起こす。
「おいっ!?大丈夫か?」

航さんがよろけた私のカラダに手を伸ばして支えてくれた。

「すいません…」

「・・・帰社したら、君は医務室で寝るといい」

「でも・・・初日からそれでは…」

「吉良に言われて、俺は葉月を復帰させたけど…」

「あ…もう大丈夫ですよ」

「本当に大丈夫か?」

「はい…」

私のカラダを支えていた彼の手が離れた。



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