SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
「会長…ご子息を心配するキモチは分かりますが…」
「・・・すまない…早波さん、君を責めるつもりはないんだ…」
「・・・きっと社長は新規事業のコトで頭が一杯なんですよ…」
「そうだな…それよりも野上から訊いたが、退職は事実か?」
「あ、はい…」
「退職の理由は結婚か?」
「いえ…」
会長も野上さんと同じコトを言った。
「・・・航の秘書に抜擢したのはこの俺だ。理由は一つ…社長室で共に女性秘書の君と長時間居ることで、航の女性が苦手な意識を少しでも克服できればと思った…でも、俺の作戦はダメだったようだな…」
「会長!?」
私は初めて社長秘書に就かされた衝撃の事実を教えられた。
「すまない…君を密かに航の苦手克服の為の道具にしていた…心から詫びる」
会長は私に頭を下げた。
「私はもう退職させて頂く身なので…謝罪は結構です」
このまま、この会社に居ても、藤堂親子にいいように利用されるだけだと悟った。
「・・・すまない…早波さん、君を責めるつもりはないんだ…」
「・・・きっと社長は新規事業のコトで頭が一杯なんですよ…」
「そうだな…それよりも野上から訊いたが、退職は事実か?」
「あ、はい…」
「退職の理由は結婚か?」
「いえ…」
会長も野上さんと同じコトを言った。
「・・・航の秘書に抜擢したのはこの俺だ。理由は一つ…社長室で共に女性秘書の君と長時間居ることで、航の女性が苦手な意識を少しでも克服できればと思った…でも、俺の作戦はダメだったようだな…」
「会長!?」
私は初めて社長秘書に就かされた衝撃の事実を教えられた。
「すまない…君を密かに航の苦手克服の為の道具にしていた…心から詫びる」
会長は私に頭を下げた。
「私はもう退職させて頂く身なので…謝罪は結構です」
このまま、この会社に居ても、藤堂親子にいいように利用されるだけだと悟った。