SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
翌日、私は会長室に呼び出された。
「ウチの息子はどうなんだ?」
藤堂克己(トウドウカツミ)会長が開口一番に訊いて来る。
「どうとは…」
「女性関係だ。仕事に打ち込むのはいいが…航には全くというほど…女の影が見えない…」
「そう言えば、そうですね…」
私も会長の言葉に頷く。
「俺はアイツと同じ三十一歳の時に妻と知り合い、結婚した。
見合い話を持ち込んでも、全く興味が無いようだ。もしかして、航はゲイなのか?」
会長は良からぬコトを言い始めた。
「それはないかと思います…」
「しかし、航は君を性的に見たコトないだろ?」
「えっ?あ…」
息子の社長を気に掛ける余り会長の口からはセクハラ発言も出た。
「野上さん…」
私は沈黙を続ける野上さんに救いを求める。
「ウチの息子はどうなんだ?」
藤堂克己(トウドウカツミ)会長が開口一番に訊いて来る。
「どうとは…」
「女性関係だ。仕事に打ち込むのはいいが…航には全くというほど…女の影が見えない…」
「そう言えば、そうですね…」
私も会長の言葉に頷く。
「俺はアイツと同じ三十一歳の時に妻と知り合い、結婚した。
見合い話を持ち込んでも、全く興味が無いようだ。もしかして、航はゲイなのか?」
会長は良からぬコトを言い始めた。
「それはないかと思います…」
「しかし、航は君を性的に見たコトないだろ?」
「えっ?あ…」
息子の社長を気に掛ける余り会長の口からはセクハラ発言も出た。
「野上さん…」
私は沈黙を続ける野上さんに救いを求める。