SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
週明けの月曜日。
「君にあげるよ。葉月」
「えっ!?」

俺はゴルフコンペで『ニアピン賞』と獲得。景品はグルメカタログギフト。

「葉月の好きな物を選ぶといいよ」
「え、あ…ありがとう御座います」

葉月は嬉しそうに笑い、カタログギフトを受け取った。

その彼女の笑顔に俺の鼓動はドクンと強く高鳴る。

今まで、何気に見ていた彼女の笑顔。
自分のキモチを自覚してからは彼女を意識し過ぎて、仕事をしながらもチラチラと盗み見てしまうようになった。

仕事が出来ない・・・

「社長、ご用ですか?」

俺と目が合うと決まって葉月はそう問いかける。

「いや…別に…何もない」

俺がそう言ってるとノック音が聞こえた。

「社長、野上です。入っていいですか?」


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