SWEETHOLIC《2》~社長と秘書の恋の始まりは社長室から~(完)
「あ、どうぞ」
と葉月がドアを開けて、野上さんを入室させる。
「奥様が急に来社されて、社長と早波さんに会いたいと仰っているのですが…」

「母さんが!?社に来るなんて珍しいな…」

「はい、珍しいです」

「俺はいいけど…葉月はどうだ?」

「私も大丈夫ですよ」

葉月はノートパソコンをスリープ状態にした。
「では、私は先に会長室に戻ります」

「あぁ」

野上さんはすぐさま出て行ってしまった。

「奥様にお会いするのは二年振りですね…」

「二年振りが…俺は二週間振りだ」

< 71 / 160 >

この作品をシェア

pagetop